Art2008_02

img3a309f7dzikfzj.jpegヒプノシス / 音楽ジャケット画集

完璧なオブジェクト

音楽の流通は、LPからCDそして配信へと時代は変わりつつあるけど、そのテーマを一見して分からしめるのがジャケットよね!LPの頃は30cmのスクエアなキャンパスにその魂の表皮として圧倒的に存在してたけど、なかでも衝撃的なのがデザイン集団ヒプノシスの作品群。ピンクフロイドの一連のアルバムでは不可解なようで的を得た表現力、UFOやBRAND Xではシュールな風景をワンポイントに押し込め見る側に意識を集中させる構成力を見せつけたわ。

正方形に切り取られた世界観は、決してそれ以上に主張しないし、連想させない。完全にオブジェクトとして完璧に在るのよね。素晴らしい!!音楽の見事なパッケージとしか言い様がないわよ。

CDが主流の今、その存在感は薄れてきたけど、これが配信となると"どうなるのかしら"と心配なのも事実ね。でも、最近発売されたiPod Touchに触れてふと思ったの。画面が横長モードになった時のジャケットの閲覧はIT時代の新たなジャケ買いを予測させるのよ。

左右にパラパラと指ではじきながらジャケットを見る・・・良い感じだわ。きっと近い将来、このインターフェイスが進化すれば、昔のショップでLPジャケットをカタカタ音を立てながらワクワクしてた頃が復活するかもね。家でおやつを食べながらジャケ買いしてその場ですぐ聴けるというのは忙しい現代人にとって最善策なんじゃないかしら。人間とテクノロジーの共存・・・これからの大きな課題である事は間違いないわ!

img11099c9fzik6zj.jpegオリオール・バラゲ / チョコレート工房

生きたチョコ!?

チョコが大好物!バレンタインも自分の為にあると思ってるくらいよ。どうしても美味しいチョコレートが食べたくて、かねてから気になっていた白金台の「オリオール・バラゲ」!

場所を確認してきたもののそれらしい店が一向に見当たらず、プラチナ通りを行ったり来たりしてようやく到着!まさに隠れ家的なお店よ〜。

ガラスケースの中にはカカオの実の形をイメージしたチョコが美しく配置されていたわ。ひとつひとつの味に合わせて色合いが異なり本当に美しいの・・・まるで生き物のよう。味もシーズン毎に変化し材料もユニーク!ゆずにとうもろこしにスパイス・・・素材とチョコがお互いの持ち味を活かしつつ融合していて、とにかく美味!幾つでも食べられちゃう〜。まさにチョコの概念を覆したと言っていいわ!

パッケージのデザインもシャープでお洒落・・・ふうう。さすが世界的に有名なレストラン「エル・ブジ」のデザートシェフとして貢献し、数々の賞を受賞したトップパティシエのお店よ!

更に目を奪われたのは店内の内装。壁の壁面に飾られていた木製の球体は無機質な空間の中に暖かみを出しているし、後方にあった棚は取っ手が無い代わりに右上の部分がまるで紙がめくれたようなデザインになっていたりと、全てに無駄が無くしかも美しい!!対応してくださったお店の方は外国の方だから異国情緒満喫よ。

ちょっとお出かけしたついでにおいしいチョコを買って帰る・・・何だかちょっとお洒落で楽しい。そしてお茶を入れて、大口を開けて食す・・・何だかちょっと太りそうで悲しい。

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2008 2
ヒプノシス / 音楽ジャケット画集
オリオール・バラゲ / チョコレート工房

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