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「スクール・オブ・ロック」
アンガス・ヤングな最年少バンド
かねてから気になっていた「スクール・オブ・ロック」
超エリート小学校の教師になりすました負け犬ロックミュージシャン（デューイ）が、堅苦しい秩序に固められた子供たちにロック魂の何たるかを伝えバンドを結成するの。
クラシックしか知らない彼等にロック史や（黒板の図解が良く出来ていて笑える！）ステージ上のパフォーマンスをたたき込み、最後はバンドバトルに出場よ！デューイが自分には作詞作曲能力が無いと発言したり、夢を諦めた友人のバンドマンに諭したり、一生懸命子供達に指導する場面に何だか胸を打たれてちゃったわ。
デューイ演じるジャック・ブラックは前から気になる俳優さんだったのだけど、今回の歌とアクションはバッチリでかなりの音楽好きと見たわよ〜。
センスが光るオープニングから小気味よいテンポで進むストーリーはアッと言う間にエンディングを迎えちゃう・・・。さ、所々のこだわりツボを見逃すな！
「プッシーキャッツ」
仕組まれたデビューにパンチ！
コミカルでキュートでオモシロイ作品「プッシーキャッツ」ネコ耳がトレードマークの可愛い子ちゃん3人組のバンドが、ひょんなことから大手レコード会社と契約する事になりスターダムにのし上がるの！でも実はサブリミナル効果で曲が売れるように操作されていたり各企業との談合がもたらしたヒットだったのよ。
彼女たちは最初お互いが見えなくなり勘違いもしたけれど、最後は自分達が何をやるべきなのか気付くの！！
おばか系業界作品としてはとても見応えのある一本だったわ。特に面白かったのが、これどもかというほどタイアップ企業名が出てくるの。欧米では本編に商品名を出すのをネガティブにとらえる人が多いけど、この作品に限ってはそれが面白さとなって相乗効果抜群よ。
映画通のあなたなら、怪しいレーベル女社長を演じるパーカー・ポーシーが一押しね！インディペンデント作品の女王ってとこかしら。
とにかく見た後に爽快感のある楽しさが残るわ。ベビーフェイスが制作総指揮だけあってにやりとする所もあるし、主演のレイチェル・リー・クック嬢の可愛らしさは超一級！うふふ・・・髪切っちゃおうかな・・・。
「キングコング」
愛は種別を超えて
ストーリーは言わずともしれた内容なので進んで見ようと思わなかったのだけど・・・こりゃ素晴らしい！！
監督がキングコングの毛質が気に入らなかったので自腹で作り直したと伺ってたけど、やはりそのこだわりが功を成しているといるのかも。途中出現するナマコの様な人食い生物や巨大昆虫の質感もとにかくリアルで動きも完璧！！でも最も恐れ入ったのは主役のコングの表情よ！！
落ちてきた岩に当たりばつが悪い思いをした時、そして愛しい人を守り抜いて雄々しく最期を迎えた時・・・こんなに活き活きとした細やかな演技を見た事ないわ。実らない恋ではあるけど、お互いを思いやり慈しむ究極の愛の形が見事に描かれてるのよ！
大部分がCGで作られたというのだからもう驚くしかない！
今恋愛映画を見たいと思ってる方はまずこの映画を見るべきね！！優しい気持ちで人に接する事が出来る様になるから、もしかしたら大嫌いだったあの人が・・・。
「Mighty Wind(みんなのうた)」
スポットライトよ再び！、いつまでもスター
リラックスしたいと思って映画「Mighty Wind(みんなのうた)」を見ました。とにかく素晴らしかったわ・・・。
内容は世の中に一大フォークソングブームを巻き起こした音楽マネージャーが亡くなり、その息子が往年のフォークシンガー達を集め彼の追悼コンサートを行なうというものなのだけど、なにせ出演者が曲者ぞろい。
普段見ている映画は主役がはっきりしている作品が多いけど、この映画は全員が主役で一人一人の個性が際立ちながらもとても良いバランスを保っているの。
恋愛感情が原因で解散してしまった男女デュオが、お互い焼けぼっ栗に火が付いたと勘違いしながらも完璧なステージを行なったり、男性トリオのベーシストが実は女性になりたかったのだと気付いたりと見どころが沢山！！
全編ドキュメンタリー風に仕上がっていて彼等全員が本当に現存しているフォークグループに見えてくるの・・・これが実力のある役者さんの力なのね！
でも何よりも時を超えて昔のファンが彼等のステージを楽しみ、プレイヤー側も感謝の心を忘れずに演奏するという姿勢を見ていて考えさせられてしまったわ。
ピポ子も30年後もこんな気持ちでステージに立っていられるかしら・・・いや必ず立つ！
