GENELEC 6000A Tanaka Model
音の出口とは!
音楽の仕事で欠かせない大きなポイントは二つ・・それはINPUTとOUTPUTなのよね。
音の電気的な出会いはマイクとすると、旅立ちはスピーカーとでも表現すれば良いかしら。最近はデジタル化で気軽にノイズの無い一見高音質な音楽制作環境が構築できるけど、自然発生的な音を電気的に処理して、再び音の波動というアナログに戻すというプロセスはとても技術が必要とされるとこよね。お仕事上、様々なスタジオで音という素材とお付き合いしてると、その個性をどうやってまとめ上げていこうかと試行錯誤の毎日になるわ。
そこで今回はプロ用のモニタースピーカーメーカーとしてと実績のあるGENELEC社のコンセプトモデル「GENELEC 6000A Tanaka Model」をいち早くお借りする事ができたのでさっそくレポートよ。
レコーディングスタジオの場合、最終確認となるモニターSP・・当たり前だけどここが信頼できないと創作的な事が無に帰することになるから大変!でもGENELEC社となれば、この6000ATMは単なる流行のものではなく、かなりの自信作として送り出されたモデルなのだと視聴する前から感じる事ができるわ。
形状は筒状のワンピース一体型で、堅固な金属は定番のスタジオモニター8000シリーズを受け継ぐ設計を思わせるわ。アクティブ型の高品質デジタルアンプ内蔵。大きさは本体だけならちょうど、卒業証書を収める筒ケースと同じくらいかしら。設置するには専用スタンドにはめ込みスタンディングだけど、実はこのスピーカー、シビアに置き場所を考える必要ななかったの!普通のスピーカーはユニットが正面にあるけど、これはそれぞれ側面に横向きにデザインされてるのでヒアリングのポジションを限定されないのよ。つまり、リビングのどこにいても聴感上はあまり差がないという優れものなの。
このサイズだと、低域はいかがなものかと心配だけど、そこがGENELEC!!驚くような豊かな低音が出てきたわ。しかもどこかにスーパーウーハーで隠してあるのかと思えるくらいな量感!コンパクトサイズでビックリした低音といえばBOSEのM2/3が有名だけど、それ以来の驚きね!
で、音質の方向性をチェックしてみたわ。素材はロック、R&B、シンフォニー、シンプルな歌物・・。ワンピース型の筒状はどちらかというとサラウンド的な音場を形成するので、素材的に向き不向きがあるかと思ったけど面白い事が分かったのよ。同じアーティストでも作品によって聞こえ方に変化が出るのよね。例えば、マスタリングで音圧がバリバリにかかった作品を6000ATMを通すと歌が気持ちよくクリアーに聞こえてきたりとか・・これはタイムドメインのスピーカーとどこか共通するものを感じたわ。
中低域の再現性も豊かなので、特に女性ボーカルの輪郭がクッキリして聴感上の心地よさがかなりあるの。音楽だけではなく、台詞の入った劇版ものを再生しても台詞の聞き取りやすさににも驚いたわ。逆にLIVE音源のような素材は、空間が狭まってサラウンド効果が薄まってしまうものが若干あるかも。GENELECと言えば、とにかく豊かな響きだけど、その豊かさは正にGENELECよ!
1bitのDSD素材のマスター音源のシンフォニック系も再生してみたけど、DSD特有の奥行き感も十分に再現できたわ。特徴的なのは、部屋の隅っこで聴いてもスピーカーの正面で聴いても殆ど違いなく聞こえると言う事よ!とにかくこれには驚き。逆にちょっと本体から距離を置いた方がベストバランスな感じね。これは元々のコンセプト「最良の音質を手軽に持ち出す」と言うものに合致するのでお見事!
リモコン付きで入力は付属ケーブル(ステレオミニプラグ)でiPod等と接続するの。電源はACアダプターor車の12V電源となるけど、スタンド部分に充電池が内蔵されるともっと電源周りがシンプルになって、デザイン的にもよりコンセプトに近くなるかも。更に本体にUSB端子があって、音源に対して5Vの電源供給ができるようになっていたわ。特に車は良いんじゃないかしら。様々な事情でお家の中で思いっきり音が出せず、車中だけが自分の唯一の空間なんて方もいらっしゃるから、そんな時にこれを設置すれば没頭できること間違いなし!!
嬉しい事にお洒落な専用の革バッグも付属しているので、ビジネスシーンのプレゼンなどでも大活躍出来そう。テーブルの中央に設置すれば参加者全員に同条件で音の確認ができるので個人的には嬉しい限りよ。
このモデルは音楽をいかに心地良く高音質で手軽に楽しむ(持ち出す)という、音楽本来の原点をターゲティングした画期的な製品と言えるでしょうね。どのジャンルの音楽が向いてると言う事ではなくて、これを好きな場所に置くだけで自分の好きな音に包まれるといった感じよ。お値段は¥73.500。限定シリアルNoが刻印されるし、オリジナリティを追求される方にはオススメね!
「GENELEC 6000A Tanaka Model」公式サイト
http://www.tanakamodel.com/index.htm
耳育(Part-1)
音の響きと感性
以前のブログでサイデラマスタリングStudioの紹介をした時にも書いた『サラウンド戦略推進室』。
特に最近思うのは、最初に体感する音が既に圧縮された音源で育ってきてる子供や、音楽というジャンルに興味を持って、アーティストを目指し始めたり、それを仕事にしたいななんて思うヤングな方々がこれまた、日常的に圧縮された音に慣らされ、それが当たり前になりつつあることにちょっと危機感を覚えるのよね。
これって食育と似ていると思うの。インスタントや化学調味料に馴染んだ舌は味覚音痴を招き人の寿命を縮るのよね。それを阻止しようと、シェフや料理研究家の皆様が頑張って食の安全や素材そのものの旨味、食の大切さを伝え始めているわ。
で、音楽はデジタル全盛期の今、強制的に圧縮された詰まった音をイヤフォンから毎日聴き、酷使された耳は明らかに感度が悪くなってるのよ。これは作り手にも言えることで、似たような音源に同じようなアンビエンス。まるで作り手自身が圧縮されてるよな雰囲気だわ。
スタジオに行ってもエンジニアがニコニコしながら心地の良いエコーでお出迎え。きっと作業効率優先でクリエイティブマインドが薄まっているのかしらね。音楽が売れなくなってきたのは、環境の責任ではなくて、作り手のマインドが事務化してるのも一因よ。
だからこそ、音の持つ自然の響きを耳育として自分の聴感をフラットに戻すことをオススメするわ。圧縮された音では歪みは倍に聞こえても、綺麗な倍音はうもれるだけ・・。現行のCD規格も今となっては過去のスペックね。
そんな過渡期だけど、割と手軽にリアルな収録音を聞けるのがこれらのDVD-audio(DVD-Video仕様)よ。だいたいDOLBYハイレゾリューション(48kHz/24bit)な2チャンネルと5.1MIXされたVersionが収まってる。写真はBjorkの「Volta」、Rushの「Snake & Arrows」、Nightwishの「Once」。どれもがCDと聞き比べても音の豊かさに驚ろかされるわ。
これを再生する音響システムもそれなりの物が必要だけど、何百万もかける必要もないし、ちょっとした工夫で素晴らしい音が再生できるものよ。ピポ子も食育に負けず耳育研究家として頑張ってみようかしら!!
と言うことで、耳育はシリーズでお届けするわ!
サイデラマスタリングStudio
アグレッシブな集団
日本に音楽スタジオは多々あれど、こんなにユニークな取り組みをしている所が他にあるだろうか・・それは「サイデラ・マスタリングStudio」の"朝活"よ!
サイデラと言えば、音楽に携わる人なら知らない人はいない、オノセイゲン氏率いる著名なマスタリングスタジオ。以前から何かとご縁が有り、一度スタジオを拝見したいと思っていたの。
こちらのスタジオでは『サラウンド戦略推進室』なる素晴らしい部署が存在し、日本ではまだ一般的ではないマルチチャンネルでの高音質な音場環境や制作を推奨されてるわ。
セッションの担当者はマッシュルームヘアーが良くお似合いの"マッシュ"さん。3年以上前からサラウンドの研究をされていて、その知識と感性は脱帽ものよ。サラウンド王子とでも呼ぶべきか・・。当日はノルウェーの高音質レーベル、2Lの作品をいくつかヒアリングする事ができてとても参考になったわ。やっぱり、欧州(特に北欧)のレコーディング進化はここ数年で群を抜いてるように思えるわね。
USACO Inc.もサラウンドに関しては以前から研究しているのよね。特に制作スタッフは元々エンジニア出身なので研究熱心。日本のレコーディングスタジオはまだマルチチャンネル用にTune-upされたとこは無いに等しいのよね。まだどうしても”映像の為の音”という位置づけで、音楽主体ではないのが残念ね。
Bjorkが通常のCD以外にも5.1mixをDVDでリリースするように、音にシビアなアーティスト達は必ず高音質なサラウンドヴァージョンを出すケースが多くなってきてるわ。最近その迫力に驚いたのはRUSHの最新作「Snake & Arrows」のDVD-Audio5.1ヴァージョン。以前ここでも紹介したように、ドラムの録音にマイクを47本セッティングするなどしてるのよね。そのリズムの迫力たるや絶対にCDでは味わえない!
もうそろそろ、音楽CDの規格を真剣に考え直さないといけない時期にきたような気がする。それがBluray-auidioなのかDVD-audioなのかSACDなのかわからないけど、日常的に圧縮された音に慣らされてしまってる皆さん。非圧縮のリアルな音を是非体感して頂きたいわ!それもサラウンドで。
そうだ、それを体感できるサラウンドナイトを”あの場所で”企画開催しようかしら!うふふ。
それにして、サイデラさん音に対する情熱は素晴らしいわね。一般的な日本のスタジオやエンジニアの方々は受身な人が多くて保守的な傾向だけど、久々にアグレッシブな風を感じたわ! 媒体の変革期だからこそ、この感覚は大切よね!
ノルウェーの高音質レーベル「2L」
http://www.2l.no/
サイデラ・マスタリングスタジオ on Twitter
http://twitter.com/saidera001
サイデラ・マスタリングスタジオ Blog
http://d.hatena.ne.jp/SAIDERA/
ヘッドフォンに快楽を求めるなら・・
Beats Solo by Dr.Dre
2009年12月に発売された米Monster Cableの「Beats Solo by Dr.Dre」(実売価格¥23.000ぐらい)。この製品を監修したのがHipHop系アーティストのDr.Dre!
Beatsシリーズとしてブランディング化されて、カナル型他を発表してるの。デザインは元Apple社のデザイナーでロバート・バーナー。発売元のモンスターケーブル社はその社名の通りAudioやギター等のシールド専門で骨太な信号の伝送に定評があるのよね。
で、何が素晴らしいかって言うと、通常ヘッドフォンはモニター重視で解像度が最優先されがちだけど、これはまったく別物なのよ。結論から言ってしまうと、モニターやHi-fiには向いてないのね。じゃ~何?って・・それはズバリ低音!
明らかにある方向にチューニングされていて、それがこの軽量サイズでは想像ができないくらいの張りのある低音を轟かせるのよ。それも変にブーストしてあるわけじゃなくて、快楽的な低音なのに驚き。特にiPod等の圧縮音源で十分にその価値を発揮してくれる。逆にSACDみたいな音源で同じ素材を聞いてもあまり変化を感じないから、本当にこのヘッドフォンの音!っていう個性的な存在なのよね。
ふと、数十年前のLAで巨大ラジカセを持ってローラースケートで海岸を楽しそうに音を楽しむ光景が浮かんできたわ。きっと監修したDr.Dreの狙いもここかしら。決して低音がポンポン跳ねる訳ではなくて素晴らしいバランスなのがいい。面白いのが、これだけ張りのある低音だとデジタル圧縮にありがちな高域の歪みも感じないのよね。だから、Vocalは適度にソフトになってレコーディングのTDでよく行うハーフインチ通しに似てるわ。
低音が豊かなので、音像の奥行きがよくわかるのもいい!。音楽ジャンルはクラシックは苦手かもしれないけど、Rock系やR&B系はバッチリね。JAZZ系はその人がエッジを求めるなら不向きだけど、それ以外ならOKかも。そうそう、直接耳にあたるパッドがとても心地よくて長時間でも疲れないわ。これ重要よね。折りたたみも出来て、ケーブルは鮮烈な赤!よ。デザイン性が高いから持っているだけで楽しいし、iPhoneに対応していてそのまま電話もOKときたもんだ。ケーブルと本体は脱着式なので取替も可能よ。
実は上位機タイプはあまり評判は良くないわ。ノイズキャンセル機構が付いたり、要バッテリーで重かったり、低音もノーマルで普通仕様みたいね。確かにAppleストアーで試してみたけど今一つなのよ。
と言うことで、音楽とお洒落を楽しみたいヘッドフォンを求めている方に「Beats Solo by Dr.Dre」は最適よ。
お一人様の場合・・・
Voice Band for The iPhone
数日前にTwitter上で、「これは神ソフトだ!」というiアプリが話題をさらったわ。それは「Voice Band for The iPhone」・・早速試してみたわ。
このアプリの凄いところは、楽器が出来なくても各パート声で演奏が可能ということよ!
「WaveMachine Labs」というプラグインの製品を作っている会社が手がけただけあって、その操作法は実に分かりやすい。インストールすると、暖かみのある手描きっぽい操作ボタンや楽器の画面が現れるの。
多重録音する楽器はパワーコード、リードギター、ベース、サックス、シンセにオルガン、キック、スネア、クラッシュ、マイクの11種類。別画面にはテンポやレベル調整、リバーブやスケールの設定等々盛りだくさん。一番驚いたのはセーブしたデータをメールで送信するボタンがあるという事よ!
早速実験してみたのだけど、発声にコツがあって『ララ・・』ではなかなかうまく入力されないの。模範演奏の映像によると『バー』と歌った方がしっかり音を認識してくれるらしく、見事なドラミングを披露しているわ。
ピポ子はまだうまくドラムが入力できず、声だけがどんどん大きくなる始末よ。でもこうやって色々な音を重ねていき、最後にボーカルを入れれば形になりそう。途中失敗してもやり直せないから一発勝負!ではあるけども、人に「こういう感じの曲で・・」と伝えるには十分だし、アイディアが出たらすぐデモを録れるので便利だわ。
良いフレーズを思いつくと、留守番電話に、やがてレコーダーに・・なんていうのは、最早石器時代の出来事になのかもしれない。そのうちiPhoneで作った曲がリリースされる日は近いかも・・第1弾は単純なリズムのアニメソングがいいかもなあ。
それにしてもこれだけのインパクトのあるソフト、メインのプラグインビジネスより売上が出ちゃったんじゃないかしら!!Twitterの持つ駿足さが垣間見えた一瞬ね。どんどんRTされてiPhoenユーザーの多いTwiiter世界ではあっと言う間にインストールされてる。当然、物が良いも確かだけど、やっぱ面白いわね!!Twitter。
-メーカーweb-
http://www.wavemachinelabs.com/voiceband/
歪み系の場合・・・
パワー・プレイの代償
長い間大音量の中で仕事をしていると、耳に違和感を持つようになるわ。知り合いのPAさんやミュージシャンも悩んでいる人は少なくない。
「METALLICA」の大黒柱であるドラマーのラーズ・ウルリッヒ氏も、長年耳に悩まされているそうよ。彼は耳を保護しない状態で、35年間大音量の演奏を続けてきたのが原因なんですって。あの音量であれだけの本数のライブをこなすとなると、耳にかかる負担は想像を超えるわね。
ウルリッヒ氏は、ステージを降りてからも耳の中から音が消えないという症状が続いているわ。最初はそれほど感じなかったものの1988年のツアーから悪化して、眠っているときも耳鳴りは起こっていたと言うから、軽くノイローゼになりそうよ。
聴覚専門の医師によると、耳の内耳にある渦巻き管(蝸牛)にある繊維状の細胞が大音量によりダメージを受けるのが原因なんだとか。医師はこの繊維状の細胞を芝に例え、『芝の上を歩けば芝は最初倒れても立ち上がるが、歩き続ければ倒れたままである。』と、耳鳴りを打ち消す事が出来ないと指摘しているわ。
耳栓を嫌がるドラマーの気持ちは良く分かるけど、こんな厳しい代償を払うことになるのであれば耳栓は必須かもしれないわね。
電車の中、大音量で音楽を楽しむ青年に出会うと、心の中でつぶやく・・若者よ、一度失った聴力は二度と戻ってこないのよ、と。思いっきり音楽を楽しむためにも、耳を守ることを今一度真剣に考えないとね!職業病っていうのも辛いもの。
レコーディングスタジオの場合・・・
歴史と実力
アビーロードと言ってもビートルズのアルバムの事ではないわよ。ネーミングには関係するけど・・・。それはイギリスの有名なレコーディングスタジオの名称なの。今でも第一スタジオは世界屈指の広さで、100人規模のフルオーケストラもすっぽり入る、イナバの物置もビックリの規模なのよ!
このスタジオが有名になったのは、名前の通りビートルズの特にポールが自宅に第二スタジオを再現するするくらい大のお気に入りでスタジオ名がアルバムタイトルと同名になったのね。と言うか、スタジオの共同オーナーになってしまったから凄い・・・。このスタジオは1931年にスタジオに改装されEMI Recording Studioという名称でオーケストラ等の録音が主流だったの。それが1960年近辺からロック系プログレ系のアーティストとスタジオエンジニアが新しい録音の可能性を見いだし大成功したのね。
今は第一スタジオでは映画音楽のフルオーケストラ収録で多用されて、その素晴らしアンビエンスはここでしか収録出来ないとまで言われてるわ。勿論、その背景にあるエンジニアの腕は言うまでもないわね!!ここでマスタリングするだけで音が生き生きとしてくるからその技術には脱帽よ。アビーロードスタジオツアーもあって、ここで収録された映画音楽を第一スタジオで作品を見ながら楽しむという趣向で人気らしいわ。
そうそう!お気に入り"Nightwish"の最新作「Dark Passion Play」がここで録音されていた事を最近知ったの。最初に聴いた時、「何だこの響きは!」と思ったらやっぱりアビーロードだったのね。アルバム制作費を1億かけただけのことはあるわ!!その制作日誌を見る機会があり、唸らせる文面が・・・。プロデューサーが『イギリスまで来て高いスタジオ代でそれだけの価値があるのか???』と・・・結果『驚いたよ!!彼らの仕事の質の高さとセンス、ここでしか出来なって事が・・・。
最近はPCの進化で宅録もそれなりのクオリティーでできるけど、シミュレートされたエフェクトやアンビエンスはまだまだ限界があるし、本質的な信号の伝送やモニター環境等々、楽曲に至る前の段階でのエンジニアリングが実は大切なのね。素晴らしい器と巧みな技があって、その中でアーティストが120%の自己表現をできる!! ピポ子もアビーロードでレコーディングを目指して頑張らないと・・・!いつになる事やら・・・。
(アビーロードスタジオweb)
http://www.abbeyroad.co.uk/
フィンランドの場合・・・
ムーミンの里はメタル聖地だった
ピポ子のお気に入り歌姫ターヤの母国フィンランド。その音楽性が気になって詳しい方々にリサーチしたら驚きの事実が判明したのよ!
では手始めに、今のフィンランドの音楽事情からまいりましょうか!
(驚きその1)
人口約520万人のうち、約6万人のヤングが音楽スクールに通い、3万程がプロ・ミュージシャンとして活動している。そしてメタル系バンドだけでも3.000以上とか・・。
(驚きその2)
音楽チャートの殆どがメタル系で、40代の大人からティーンまで幅広く浸透している。
(驚きその3)
例えばNightwishのリーダーが国から、彼の書くロック音楽が国の広報役となって国の経済に貢献したことが評価され経済賞を授与される。
(驚きその4)
自国周辺だけで大きな音楽ビジネスが成立つので、英米系を意識せずにオリジナルな世界を追求できる。
等々、フィンランドは国策としてメタル聖地と化していたのですね〜。
フィンランド・ノルウェー・スウェーデン等、北欧系の文化に詳しい方に伺ったら、意外な答えが変えってきたわ。「冬が長く夜も長く日照時間も限られ、天候変化も激しいから、鬱に悩まされる人が多いんですよ。
その結果自殺者も多い傾向で・・・その対策の1つとして夜間イベントを積極的に推進して、スポーツイベントもナイター、音楽やその他の文化的イベントも闇を感じさせない取組みがなされてる。だから、日光はとても貴重で、夏の音楽フェス等は想像以上に盛上る・・・」との事。
歴史的な背景からも、国の存続・個人の生死に関わる物語が伝説共に脈々と受継がれ、それを表現する媒体としての音楽に奥行きがあり、独特の世界観を素直に描けるのだとか。
その中でも、メタル系が日常を席巻しているフィンランド!恐るべし!!
世界のベストドラマーTOP50
たたけるだけじゃダメ
英の音楽誌Rhythm Magazine社が世界のベストドラマーTOP50を発表したわ。
選考基準は”時代を超えた偉大なドラマー”と言う事で、世界観やポリシーの際だったドラマーが選出されたようね。因みに、TOP5は、No1>ジョン・ボーナム、No2>バディー・リッチ、No3>キース・ムーン、No4>ニール・パート、No5>マイク・ポートノイという面々よ。
ボーナムは誰もが知ってるLED ZEPPELINのメンバー。今では彼の野性味100%の存在こそがZEPPELINだった、と語る人も多いわね。まさにバンドの大黒柱って感じだった。
バディー・リッチはいわゆる、米のビッグバンドジャズの代名詞的存在。11才でバンドリーダーをつとめ、スティーブガッド他、様々なドラマーに尊敬され影響を与えたわ。晩年医者から心臓発作の危惧からドラムを止めるように指示されたけどたたき続けたのも有名な逸話ね。
キース・ムーンはThe Who。定番のLIVE後にドラムセットをバラバラに崩しステージを終えるパフォーマンスは有名よ。やんちゃな風貌と悪ガキパワー満載のドラミングは真似できそうでできないかも。
以上ベスト3は残念ながらこの世を去ってしまったけど、ベスト4.5は現役よ。
ニール・パートはその筋のファンにはたまらない魅力を持つRUSHのドラマーね。彼はバンド内でリズム担当というだけでなくて、歌詞や楽曲の世界観を組み立てているのよ。その歌詞はとても哲学的で、それを解説する本まで出されるほど。数年前に事故で娘を亡くし、奥様も癌で死去し、その後音楽活動を止めてしまったのだけど、カウンセリングやメンバーらの熱い友情で復帰。レコーディング等でも音の追求に妥協を許さない姿勢がDVD等を見ていると伝わってくる。そして、今やアートとも絶賛される彼のドラムソロ。未体験のドラマーの方々は一度ご覧になったほうが良いわよ。
マイク・ポートノイは日本でも人気のドリーム・シアターの要。彼はテクニカルは勿論だけど、とてもエンタテインメントを常に心がけていて、自分の好きなアーティストや他のバンドの楽曲をLIVEで演奏してくれるし、自身もTOP5に名を連ねた事に対して謙虚に受け止めるなど、その人柄やエンタテイナーとして群を抜いているからこそのランキングなのだと思うわ。
一時、リン等のリズムマシン登場でドラマーの危機なんて時代もあったけど、それによって淘汰されたドラマーが個性を武器にマシンには出せないグルーブ感を全面に出すバンドも増えてきたわ。単に叩けるだけならマシンで充分。自分の魂と相手の気をスティックに込めて!プロを目指すドラマーの方々!頑張ってね!
コンサートビジネス
宣伝か実益か?
CDの売り上げが年々減少しているのとは反対に、コンサートに足を運ぶ人が増えてきたそうよ。
アーティストにとってレコーディングとライブは不可欠・・ライブを最も得意とするピポ子にとっては"良い風が吹いてきた"感じね。この現象は日本だけに限らず、音楽業界は世界的にコンサートビジネスへとシフトしているわ。
マドンナは32カ国の世界ツアーで350万人を動員し、約375億円の収益を上げているそうよ。CD販売はヒット作でも世界で500万枚程度・・ネット配信の分を加算してもコンサートの収益には及ばないわね。ワールドワイドなアーティストだけでなくて、最初からローカルを意識して、それ以外の活動はしないで利益を出しているケースも増えているのよ。
日本は未だに"CDのプロモーション"という認識が根強く残っている為、コンサート自体それほど重視していなかったようだわ。しかも興業が高コスト体質だから、チケットの売り上げが伸びても出演者のギャラはさほど増えていないの。
欧米のアーティストはツアーの度に莫大な対価を得ているというのに・・おかしなものよね。ここ最近avexやSMEなど大手レコード会社がコンサート興行を自前で行うグループ会社を設立し、高コスト体質改善への動きが期待されているわ。
でもユーザーが生の音を求め、その空間や世界観を体感したいという欲求は健康的な事だし、アーティスト自身も自分の生み出すものを肌で感じてもらうことが至極の喜び。
家でじっくり音を楽しむのも良いけど、やはり作り手の発する匂いや思いを"感性"というフィルターで様々に味わってもらえたら嬉しいもの!
ニールパートの場合・・・
マイクは47本
「音」を録るってこだわればこだわるほど難しいわ。RUSHの「SNAKE&ARROWS」でのレコーディング映像を見たのだけど、何と!!ドラムセットの前にマイクが47本も立っていたのよ!!ひえええ!
どんな細かい部分の音も拾えそう・・・!ドラマーに向かって生えるように立つ銀の棒は、さながら武器のようだったわ。
しかもコントロールルームのモニタースピーカーは前に3つ後方に2つと、既に設計段階から組み込まれた5チャンネルの環境でミックスしているの・・・! 日本ではまだ5.1は映画の音響的な考え方が強いので音楽スタジオではモニターは持込み設置で今一なのよね・・・。
でも最近、ビョークもそうだけど、音にうるさいアーティストは通常CDとは別に5.1DolbyミックスをDVDで発売するケースが多くなったわ!
ドン!とキックの音も生々しく、特にスネアの音は格好良すぎ!まるで目の前で叩いているような臨場感・・・ドラマーの息遣いが聞こえてきそうよ。音が地面から空に向かって広がっていくの。
そして、そのスタジオ環境は一見大きい民家で、周囲は人っ子ひとりいない自然の真っただ中・・・幽体離脱出来るくらい集中出来るわ。機会があれば、こんなスタジオでレコーディングしてみたいなぁ〜。
エンジニアの方もただ音を録るのではなく、アイディアを出したり、休憩中にプレイヤーが出した音を内緒で録って「そのフレーズは恰好良いからそこから広げて曲にしたらどうか」と、良いものを生み出そうとアンテナを張り巡らしてるの。まるで肝っ玉母さんみたいよ!
全てが日本では考えられない事ばかり。土地の事情もあるし仕事が細分化されてるから、同じようにやっていくのは難しいけれど、音を作る亊と同じくらい環境についても考えていかないといけないわね。
こだわればこだわるほど、創意工夫が必要だわ・・・。
要学歴の場合・・・
大学でWhat's Up
「あなたの専攻はなんですか?」と聞いてもし「ヒップホップ」と答えられたら、ふざけているのかと思ってしまうわよね。でも今年、米のマクナリースミス音楽大で米国内初のヒップホップ音楽のコースが登場したそうなの!
ここでは1年半かけて実技と理論を学び、引き続き音楽学士号の取得も目指せるんですって。NYの貧困地区で産声を上げ、ギャング文化などを連想させるヒップホップを学ぶという事に反対の声もあったけど、学長はその発祥や社会への影響、過激な歌詞に込められたメッセージなど研究の対象は沢山あるとして設置したそうよ。
ちょっと前の米のヒットチャートでは当たり前のようにヒップホップが上位に軒を連ねていたし、様々なアーティストが登場してはお金、女性、車、ダイヤ自慢のど派手なPVを発表をしていたわ。でもそれは抑圧された歴史や怒りが根源となって生まれているから、実に重いメッセージであるのよね。日本ではそんな歴史が無いのに、スタイルだけ真似て中身のない軽々しいものを垂れ流している・・実に恥ずかしいことだわ!
"ヒップホップは一過性の流行ではなく重要な芸術形式のひとつである"という同学長の発言に、長い間音楽や言葉で戦ってきた人々の歴史にひとつの区切りが生まれた気がする。
細かい講義の内容は不明だけど、教師陣に同氏の他、大物プロデューサーで知られるフレディ・フレッシュ氏や地元を拠点にするヒップホップ・アーティストが名を連ねているんだとか。
日本でも理論や技術ばかりでなくもっと音楽の芯の部分を掘り下げ、そこから自分のスタイルを導き出せるような授業が受けられたら良いのにね。あ、でもそんなレベルの高い教師はいないから無理か・・。でも、日本の皆さんそろそろやめません?真似っ子を。
「一発屋」の場合・・・
究極の名誉?
「一発屋」・・なんとも悲しい響きよね。
1曲でもヒットが出たなら良いんじゃない、その実績をもとに地方廻りして食いつないでいけばいいんだもの、なんていう発想が未だ根強く残る日本ではそれほど悲惨さはないかも。しかし、海外はそうは甘くはなかった・・!
米ヒットチャートを集計するビルボードは「一発屋ランキング」を発表したんですって。対象とされるのは、1曲目は大ヒットしたものの2曲目が鳴かず飛ばず、シングル人気チャート「Billboard Hot 100」の上位10位以内に入った後、10年間に渡って同25位以内に入れなかったアーティストが対象なの。
この有り難くないランキングで堂々1位を獲得したのは、人気オーディション番組「アメリカン・アイドル」のテーマ『Bad Day』が大ヒットしたダニエル・パウダーよ。彼はその後ベスト100位にも入らず、1曲目と2曲目の差が大きいという理由でトップになったわ。
次いで2位はTerror Squad、3位はクレージー・タウンと続くけど、この結果を本人達がどう捉えるのかしらね。1曲目で結果を出してしまったアーティストにとって、2曲目は生死の分かれ目。だからこそ慎重にリリースしないと大変なことになるわ。実力はあって当たり前、あとは市場の流れをくんだ戦略を立てられるか、それとも己のカラーを貫くかが勝負になる。
日本のように未だ曖昧なランキングを垂れ流していては、こんな皮肉なチャートも只の余興にしか見えないでしょうね。日々己を削り続けるアーティストにとって、後世に残る作品を生み出すことが真の栄誉であると言うことを忘れてはいけないわ。
新生児の場合・・・
ビートは天性!
赤ん坊は叫ぶ。赤ん坊はバタバタ動く。・・実はこの行動こそ、人間が生まれながらにして"ビートを感じているという"証拠らしいわ。
これは"ビート誘導"と呼ばれる能力によるそうで、霊長類の中で人間のみが持ち合わせているものなんだとか。アムステルダム大学の「音楽認知グループ」は人間と音楽の関係の本質を知る手がかりとして、この能力が先天性のものなのか、生まれてから数ヶ月で身につけるものなのかを研究したんですって。
そこで研究グループは、生後2〜3日の生まれたての赤ちゃん14人にハイハット、スネア、バスドラで構成されるロックのビートを聴かせた所、それぞれのビートの直後に赤ちゃん達の脳の活動が増加したそうよ。何度も同じリズムを聴かせた後、サイクル4回毎にバスドラを1つ抜いたバージョンを聴かせてみると、赤ちゃん達の脳は瞬間的な乱れを示したの!
あるべき筈の音が喪失した事で脳が違和感を感じ"ミスマッチ陰性電位"という現象が引き起こされ、"ビート誘導"は生まれつきのものであるということが実証されたわ!!
生まれて間もないふにゃふにゃの赤ちゃんにそこまで感知できるというのは凄い事よね。生まれた時からこの能力を研ぎ澄ましていけば、オーケストラの指揮者の如く全パートを聞き分ける耳を養えるかも・・!?はたまた、将来は名プロデューサーか・・ううむ。
スーザンの場合・・・
47歳の挑戦
2009年あちらこちらで話題になっている、47歳の歌姫スーザン嬢。彼女の映像はYouTubeで何万回と再生され、ファンサイトもあちこちにあるという人気ぶりよ。
彼女が注目されるキッカケとなったのは英国のオーディション番組よ。一見"普通のおばちゃま"にしかみえないスーザン嬢が登場した時審査員も観客も「え・・何で来たの?」と意外そうな顔をしていたけど、彼女がミュージカル「レ・ミゼラブル」の楽曲『I Dreamed a Dream』を歌い始めた瞬間・・会場は拍手喝采!スーザンは一夜にして大注目歌姫になったの。
辛口審査員のCowell氏を黙らせ、ユーモアたっぷりの態度で質疑応答する彼女の姿はとても小気味よく可愛らしい。放送終了後から2日とたたずネット上に彼女の記念すべき"討ち入り姿"がアップされたというのも頷けるわ。とにかく澄んだ歌声で伸びやか・・でもスーザン嬢は今まで教会のコーラスとカラオケしか経験がないというから更にビックリよ。
更にボーイフレンドがいたこともキスの経験もないという衝撃発言もあり、もしかすると貞淑を守り続けた結果があの澄んだ歌声を保てたのでは・・と俗っぽいことを考えてしまったわ。
日本では事務所契約もオーディションも判でついたように「25歳まで」なんて表記されてるけど、経験を積まないうちから何が表現できるのかと常日頃から疑問を感じていたのよね。
これからはアラフォー、いやアラ還が狙い目じゃないでしょうか。歌だけでなく自分で何かを表現できる人って沢山いるはずだし、今の40代以降は下手すれば20代よりパワフルだと思うのよね。ビバ!高齢化社会!元気に生きていきましょう!!
フィルコリンズの場合・・・
ゲート誕生、窮地の閃き!!
LOGICのセットアップをしていて、ふと思ったの・・・一昔前に大はやりしたドラムにかけるエフェクト・・・ゲートエコー。元々はフィルコリンズとエンジニアのアイディアで生まれた事は有名だけど、そこに至るまでの経緯を知る人は少ないわ。
"GENESIS"を脱退したピーター・ガブリエルがソロアルバムのレコーディングでフィルを呼び寄せたのだけど、その時の注文がドラマーの息の根を止めるようなオファーだったらしいの。何と、フィルに対して、「君の金物系の音が嫌いだから金物抜きのドラムセットを持ってきて・・」ですって!ここで言う金物とはシンバルやハイハット等の事だけど、ドラマーにしてみると金物が無いとリズムがぼけて引締らなくなってしまってどうにもならないわ・・。
ここで、エンジニアは試行錯誤してキラッとアイディアを閃かせるの!スタジオには録音用のマイク以外に隔離された、ミュージシャンと話をする為の"トークバック"と呼ばれるマイクがあるわ。今に例えるならPCに内蔵されてるマイクのような性能で、低音など拾えないし歪むのよ。フィルとエンジニアはこのマイクでドラム音を録音、これにコンプレッサーを通して音を絞るようにし、余韻をスパッと切る事で金物に変わるリズム表現を編み出してしまったからビックリ。
後にあのゲートエコーと呼ばれる一時代を築いたエフェクトが誕生した訳なのよ・・・。
PCの進化でマシンを起動させれば何でもメニューが揃う現代。とっても便利な環境になったけど、ネガティブな状況で結果を求められることで閃きがより輝きをます事を忘れがちな時代だけに、あえて遠回りな思考が何かをブレイクスルーするキッカケだと感じるこの頃でありました。
ビョークの場合・・・
自然を拝す歌姫、神霊は音に宿る
ちょっと怖いもの見たさだったのだけど、素顔の彼女が垣間見れてとても興味深いドキュメント作品「Inside Bjork」。
ビヨークはアイスランド出身と知ってはいたものの、ピポ子はどんな所か全く知らなかったの。映像で見るアイスランドは氷の塊がぼこっと浮いている以外、海と空だけ。昼間が22時間続き、その逆もあるんだそうよ。ビョークは学校へ向かう猛吹雪の中では大きな声で叫び、穏やかな日差しの中では草の上に横たわり囁くように歌っていたとか。彼女独自のあの歌い方はアイスランドの自然とセッションした結果生まれたものだったのね。だから誰にも真似出来ないのよ!
そして歌同様、メイクと洋服も無敵!!ファンデーションを塗らずにまっ黒シャドウをアイホール全体に塗ったり、銀座のママも仰天の縦に出っ張ってる夜会巻ヘア・・・良くも悪くも自らの外見もアートとして捕らえるその意気込みは敵う訳がない。
ビョークは「アーン」と文脈毎に唇を噛みつつ話すからあまり話が得意ではなさそうだけど、歌う時はのどの奥をカラカラ鳴らしたりして器用に音を操るわ。という事は、彼女は歌う事自体が言語であり、言葉を用いて話す事を必要としていないのではないかしらと思ったの。
人間というより妖精か精霊の類いなのでは・・・と真剣に考えちゃう。
自分の世界を作る為に様々な音を集めてはたらふく吸収していく・・・その食いしん坊ぶりは留まる所を知らない。一番感心したのは、PV制作前に、仕事に関わる全ての人間に作品のテーマや考えを徹底的伝えるそうよ。
当たり前の事ではあるけど、そこまできちんとしているからこそ音と映像がバッチリ決まるんだわ!名前だけのディレクターとかプロデューサーがまだまだ横行している日本の現場では耳に痛いお話しかもね。皮一枚ひん剥いてまずは自分のありのままを晒す所から始めないといけないかな・・・。
メタリカの場合・・・
素顔のメタリカ、バンドである意味合い
音楽をやる人間なら見るべきドキュメンタリー映画「メタリカ/真実の瞬間」
この映画を公開するということはどんなに勇気のいる事だったのだろうか...メンバーの気持ちを考えると胸が詰まってしまうわ。
内容はアルバム「セイントアンガー」が完成するまでの3年間のメンバーの苦悩や葛藤を追ったものなの。ベーシストのジェイソンが脱退してから、メンバー間は険悪な状態が続いていたけど、ニューアルバムのレコーディングは待ってはくれない...次第にメンバーは分裂状態になり、マネジメント会社はバンドをまとめようとセラピストを雇う事にしたのよ。
レコーディングをしながらセラピーを続ける彼等は、お互いの本音を理解していなかった事に気付くの。
話し合いの場面を見ていて思ったのは、メンバー全員が本当に真面目な人物で、真剣に音楽と向かい合っているんだなという事ね。そしてアーティストとしての我の張り合いから起こる歪み...メンバーとして立ち位置の不安等、バンドならではの悩みがあからさまに見えて何だか辛くなっちゃったわ...
でもバンドは他人が集まって「音」という目に見えない子供を作る訳だから、もめて当たり前よね。
だからこそ良い作品が出来上がった時、他人同士は家族になるんじゃないかしら。産みの苦しみを経験すれば強い母になれると信じて、ピポ子も邁進していかなくちゃ!!
ラッパーの場合・・・
メッセージの表現法
ブラックピープルの人達は首から重そうなネックレスや大きなピアスを付けるけど、それは単にファッションと言うだけではないわ。成功者の証として本物のジュエリーを身につけているのよね。でも最近、その成功者の代表でもあるブラックミュージシャンに異変が・・・!
この所の不況で彼らのシンボルであるジュエリーが、イミテーションに変わってきているんですって。有名なラッパーが手がけるアクセサリーも値崩れを起こし始め、憧れの象徴はその意味合いを失いつつあるのよ。
でも逆に貧しい若者達には手が届くようになり、「いつか本物を手にしてやる!」という励みになるだろうから悪いことばかりではなさそうね。しかし、日本人がルーズなファッションにジャラジャラとジュエリーをコーディネイトしているのを見ると、何だか滑稽な感じがするわ・・・。全員がそうではないと思うけど、彼らの人種的な歴史やその意味合いを理解せず上辺の格好良さだけ真似てしまっている気がするのよ。
例え貧しかったとしても、努力して勝利や成功を勝ち取った人の強さには敵わない。日本は表面立って大きな差別もないし平和だわ・・・それはそれでとっても素晴らしいことではあるけど、何かを大きく変えたり生み出すパワーは不足しているかもね。今こそ、アメリカン・ドリームならぬジャパニーズ・ドリームを花開かせるときなのだろうか・・・。